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『利用者が求める自治体のホームページとは?
“徘徊・見守りSOSネットワーク”の記載に関するアンケート調査報告書』概要

1.調査概要

 “SOSネットワーク”の自治体ホームページでの記述についてアンケート調査を実施し、59名から回答を得た。その結果、このシステムの内容まで知っている人は26.3%で、まだ広く知られていない一方、このような情報を得る手段としては76.8%の人が自治体のホームページを挙げ、システムの普及のためには自治体のホームページの充実が必要であることがわかった。

さらに、各自治体の記述に関するアンケート結果(5段階評価・自由記述)から、利用者にとって、読みやすく分かりやすい記載の仕方についてつの改善ポイントを導き出した。

2.調査の方法

 2−1.調査の目的

・“SOSネットワーク”が各自治体のホームページにどのように記述されているかを調査し、改善に結び付けてもらうこと。

・認知症による行方不明者の増加や事故の対策“SOSネットワーク”を、少しでも多くの人に知ってもらうことで、登録者や協力者を増やし、さらに有効なシステムにすること。

 2−2.調査回答者

・不特定の方にメーリングリストやフェイスブックでアンケートを呼びかけ、59名から回答を得た。

50歳代70.2%60歳代14.0% 合計84.2%となり、介護が身近と思われる年代の割合が回答者のほとんどを占めた。

・介護中16.4%、近い将来介護をする可能性のある人30.9%、介護の現場で働いている人18.2% 合計65.5%で、何らかの形で介護に関わっている人の割合が高くなった。

 2−3.調査対象 

大阪府と兵庫県(計約130自治体)から、様々な記述スタイルの10自治体を抽出。

    大阪府:大阪市都島区 堺市 富田林市 泉南市 熊取町

 兵庫県:神戸市西区 豊岡市 猪名川町 太子町 上郡町

 2−4.調査実施期間 

2016日〜20161010

 2−5.回答方法

実際に“SOSネットワーク”を利用すると想定して各自治体のホームページをつずつ見た上で、段階評価と自由記述の形で答えてもらった。

 2−6.分析方法 

段階評価の数値分析、自由記述コメントのKJ法による分類。

3.調査結果

 @“SOSネットワーク”を内容まで知っている人が26.3%である一方、このシステムについてどのような方法で調べるかの問いに対して76.8%の人が自治体のホームページと答え、このシステムの普及にはホームページの重要性が高いと判断される。

 A 自治体によって、評価に大きな差があった。段階評価結果と自由記述(総コメント数437)から導き出した改善ポイント「第一印象が大切」「順を追って、平易な言葉で書く」「概要説明と、PDFや電話への誘導が必要」を具体的根拠とともに示した。

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