おんなの目で街を創る会
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  1997年8月26日 日本経済新聞

身障者・高齢者にやさしい駅を目指して
新システム開発中

 身障者や高齢者などが使いやすい“やさしい駅”を目指す動きが各地で進んでいる。
 鉄道総合技術研究所(東京・国分寺市)は、視覚障害者のために「誘導案内システム」を開発。電波を出すつえを持った人が、点字ブロックの上を歩くと地中に埋めた装置が反応し、携帯型パソコンを通して音声案内が流れるしくみ。来月、試作品を公開。
 運輸省の外郭団体「交通アメニティ推進機構」(東京・千代田区)は、エレベーターメーカーなどと協力して、車いすの人が前に進むだけで乗り降りできるように、直角方向に2つのドアがついたエレベーターを開発。
 また、阪急電鉄(大阪市北区)が「駅長室」の看板を「サービスセンター」に変え、さらにきめの細かいサービスをねらい、女性スタッフも配置した。
 利用者の視点から大阪市営地下鉄の駅施設を検証するのはボランティア団体「おんなの目で大阪の街を創る会」。点字ブロックの位置や、券売機の高さなどを細かくチェックし、その結果を各駅と同市交通局に提出している。
 普段何げなく通り過ぎてしまう駅。時には、ハンディを持つ人の目で施設を見てはどうだろう。
 
※この記事は、日本経済新聞社の了解を得て、要約しています。
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