おんなの目で街を創る会
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  1998年6月29日 読売新聞

車いすの人 困ってます 手が届きにくい券売機 重たいトイレのドア
大阪市の地下鉄全駅を検証 2年がかり 主婦らのグループ 
角度つけ見やすい 目と同じ高さに設置 料金表は評価

 大阪市の地下鉄駅の券売機は車いすの人には手が届きにくく、トイレはドアが重い―。高齢者や障害者が生活するうえでの不便を取り除くバリアフリーを進める活動をしている「おんなの目で大阪の街を創る会」=三好桂子代表(62)、会員21人=が、大阪市の地下鉄各駅の状況を検証し、こんな結果を報告書にまとめた。障害者グループなどの協力を得、2年がかりで111あるすべての駅を調べた。報告書は近く大阪市交通局に提出し、改善を求めていく。

 車いす用トイレの有無や手すり、改札、券売機、点字ブロックなどに関する97項目について1駅当たり平均約2時間かけてチェックした。
 報告書によると、料金表には、全般的に「文字、数字、矢印が小さい」「表の位置が高過ぎる」「当駅の表示がはっきりしない」などと厳しい反面、「角度がつけてあり、見やすい」「券売機と少し放れた場所に設置されているので落ち着いて見られる」と評価した駅もある。
 券売機は、大半の駅で「下に車いすの入るスペースがない」、「車いすでは高くて、券を買いにくい」とした。エレベーターは駅によって、「どこにあるのか場所が分かりにくい」、「エレベーターまでの通路が狭く、スロープが急だ」と不評のところも。「階段の手すりが汚れていて、伝っていくと手が真っ黒になった」「停止線にきちっと止まる電車が少なく、視覚障害者誘導ブロックの意味がない」の指摘もあった。
 「重点検証」されたのがトイレ。車イス用では/トイレの窓にシルエットが映り、プライバシーが保てない/扉が重過ぎる/フックの位置が高過ぎる―として、「手すりを可動式にして」と要望。
 一般トイレでも/外開き式のドアになった様式があれば、車いすでも使用できる/遠くからでも場所が分かるような表示をして/奥まった場所には防犯ベルを、などと注文をつけている。
 同会は大阪市立婦人会館の「街づくり講座」を修了した大阪市内在住の50歳代の主婦を中心に5年前にスタート。70歳代の女性会員の「地下鉄は階段が大変なのでバスを利用している」の言葉がきっかけで今回の検証となった。
 昨年、中間報告と要望を大阪市交通局に提出したところ、階段踊り場にあった灰皿を撤去したり、車いす用公衆電話の位置を使いやすい場所に移動したり、さらには車いす用トイレの場所を分かりやすく表示するなどの改善が見られたという。
 会員の小山琴子さん(50)は足を骨折し車いすで調査に参加した時期があり、「ちょっとした段差も骨に響き、券売機で切符を買うのも一苦労でした」と話す。
 三好さんは「調査を通して駅員さんとの信頼関係が生まれました。手すりの裏まできれいに掃除してくれる駅員さんもいて、そうした心遣いも大切だと思いました」と語っている。

 会では活動を紹介する13分のビデオ「わたしが動けば街が変わる」を作製、希望者に1巻5000円で頒布している。問い合わせは同会の小山さん(06・927・9300)へ。
地下鉄の改善点などをまとめた冊子を作った「おんなの目で大阪の街を創る会」の小山代表(左)らの写真
 
※この記事は、読売新聞社の了解を得て、全文そのまま、打ち込みなおしをしています。
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