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  2002年4月22日 産経新聞

ひと・くらし・環境 月曜スペシャル バリアフリーB
ボランティアの頑張り結集
生活者の視点で改善


 バリアフリー社会の実現には、ボランティアやNPO(民間非営利団体)の人たちの頑張りが欠かせない。生活者の目で社会の障壁を見直し、改善を訴えていく。障害者やお年寄りの身になって調べた問題点、貴重な提言が、社会を変える原動力になる。

 おんなの目で
 「トイレに入っているのを外から見られているようで嫌だわ」
 地下鉄で車いす用トイレに入った女性メンバーが言った。
 すべての人にやさしいまちづくりを、バリアフリーの視点から考え調査している「おんなの目で大阪の街を創る会」の活動中の出来事だった。
 大阪市の地下鉄全111駅のホーム、階段、トイレなど、車いすでの使い勝手はどうか、を2年がかりで調べた。
 いくつかの駅のトイレの窓にはすりガラスが入っていた。外からはなかの人の顔までは見えないが、誰かがいることははっきり分かる。

 「場所が場所だから、中の女性にとって、これは恥ずかしいですよ」と代表の小山琴子さん。
 男性の調査だと、ここまで 細かい部分まで行き届かないかもしれない。専門家以上に鋭く、しかも優しさや心配りにあふれる「おんなの目」。

 小山さんたちの要望で、現在はほとんどの駅の車いす用トイレのすりガラスには目隠し用の大きなシールが張られるようになった。
 ほかにも「創る会」の提案で、障害者にも見やすいよう一部の駅の案内表示が大きく分かりやすいものに改善された。段差解消、エレベーター設置ばかりでなく、ちょっとした配慮でできる交通バリアフリーへの提言が多いのも特徴だ。
 交通局も認知
 
 
「地下鉄は階段が大変だから、乗りたくても乗れない」「実は私もやねん」メンバー同士の何気ない会話がヒントになって始まった小山さんたちの地下鉄調査。券売機、階段、ホームと電車の段差、車内の車いす固定器具の改良・・・。結果はビデオや冊子にまとめられ、大阪市交通局でも参考資料として活用しているという。
 「情緒的にならず、地道に調べたデータを積み重ねる姿勢がすばらしい。自己満足ではない、生活者の視点からの適切な提言だから、行政を動かす説得力があるんです。バリアフリー社会実現を目指すボランティアの理想の姿ですよ」
 真嶋克成・大阪NPOセンター理事(帝塚山学院大国際理解研究所室長)も「創る会」の活動を高く評価している。
 会が発足して8年。昨秋「産経市民の社会福祉賞」を受賞した。現在は天王寺動物園のバリアフリー度を調査中だ。
 「私たちはバリアフリーの専門家ではないけれど、地下鉄や動物園を“利用することの専門家”です。実際に使ってみて気づく問題点は意外と多かった。年を取り、体が弱ったあとも、不安を感じることなく街に出たい。わが街大阪が、障害者やお年寄りにやさしい街であってほしい。その思いだけです」
 バリアフリー社会は、小山さんのようなボランティア1人ひとりの頑張りに支えられている。
    
地下鉄調査の結果を見ながら話し合う「おんなの目で大阪の街を創る会」のメンバー。右端が代表の小山さん=大阪市都島区
 
※この記事は、産経新聞社の了解を得て、全文そのまま、打ち込みなおしをしています。
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